日本各地にはいろんな鉄道会社がありますが、それぞれに特徴があるためすべてを一律に論じることはできません。
ここではいろんな鉄道の特徴などを簡易的にまとめてみることにしました。
輸送の主目的が異なる各路線
日本のほとんどの鉄道会社は旅客輸送を主目的としていますが、その旅客輸送は都市間高速輸送、大都市近郊輸送、観光輸送などに分類することができます。
新幹線
まず都市間高速輸送として建設運用されているのが新幹線です。
新幹線は事実上は国鉄、民営化として承継されたJRだけが運用しています。
該当する現在の新幹線は東海道新幹線と山陽新幹線、東北と上越新幹線、民営化後に北陸新幹線や九州新幹線や北海道新幹線などが誕生しました。
地下鉄
対して大都市近郊輸送として建設運用されてる1つが地下鉄です。
地下鉄は東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡、仙台、札幌に存在します。
地下鉄の場合は東京以外は市交通局が運営する市営地下鉄であるのに対して、東京の場合は東京都交通局が運営する都営地下鉄と東京都の直営でない特殊法人運営による営団地下鉄とに分類されます。
営団地下鉄は銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線などが該当しますが、営団地下鉄はその後に民営化されて東京メトロへと名前を変えました。
都営地下鉄の場合は浅草線、新宿線、三田線、大江戸線が該当します。
名古屋駅地下鉄乗車券売り場にて「地下鉄全線一日乗車券」を購入。(740円)。別途、バス・地下鉄全線一日乗車券(850円)、バス全線一日乗車券(600)円も販売していますが、バスにはあまり乗らないので必要ないと判断。
出典:https://owa-life.com/nagoya-subway-tourism
路面電車
また東京都交通局では地下鉄以外に路面電車として都電荒川線も運営しています。
大都市近郊輸送では純民間経営による鉄道会社も存在し、東京では京王線や西武、東武、京成、小田急、東急、京浜急行、東京モノレールなどが該当します。
関西では阪急電鉄、阪神、近鉄、京阪、南海などが該当します。
先日羽田に向かう途中で久々に昭和島駅で
下車してみました。ここは駅に隣接して東京モノレール昭和島車両基地があるお気に入りの場所だったりします。
出典:https://puppuku.blog.so-net.ne.jp/2018-07-21
夜の便だったので、時間も時間でモノレールの中も空いていてラッキーだなって思いつつ、1人で2人用座席に座る気も引けて、1人用座席に着席。
定刻発進。東京モノレールから見える夜の景色も中々良い。
出典:https://www.sorademo.com/entry/2018/05/07/140758
観光を目的とした鉄道
都市間高速輸送でも大都市近郊輸送でもない分類として観光を主目的とする鉄道会社も存在します。
観光を主目的とする鉄道会社ではディズニーリゾートライン、大井川鉄道、嵯峨野観光鉄道などが該当します。
建設規格は一律にあらず
各鉄道会社の各路線は建設規格が完全統一されておらず、各路線の事情に合わせた規格で運用されています。
新幹線の場合は時速200キロ以上の高速で走行するために特殊な高速輸送技術と安全対策が要求されています。
時速200キロ以上での高速輸送を可能にするために架線も交流25000Vで電化されていますが、周波数は日本の電力事情のため東日本が50HZに対して西日本では60HZで統一しきれていません。
地下鉄の場合は建設された時代や他社線への直通運転の実現などを考慮するために、やはり規格が統一しきれていません。
都営地下鉄の場合は他社線への直通運転を考慮したために浅草線は1435㎜、新宿線は1372㎜、三田線は1067㎜とレール幅がバラバラです。
大江戸線は他社線への直通運転はありませんが、輸送規模が大きくないと判断して建設規格が小さくなり、車体も小さくなってます。
浜離宮を見た後、浜松町からモノレールに乗車。
時間は余裕があったので、空いていた各停の先頭をゲット。
ずいぶん久しぶりに乗ってみましたが、浜松町駅構内の狭さは相変わらず。
出典:http://pocchie-house.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-b8e7.html
営業扱いも一律にあらず
現在はインターネットが普及してるので各鉄道会社のホームページにアクセスすることで、路線図や時刻表や運賃や空席状況などはリアルタイムに把握することができるようになりました。
しかし肝心の乗車券を購入する場合はICカードが普及してきているものの、これは都市部に限られていて、都市部以外の鉄道会社や路線ではICカードが使えないこともよくある話になります。
都市部以外では無人駅も数多く、バスのように整理券をとって降車時は運転席後ろで現金支払をしなければならない場合もあるので、ある程度の現金持ち合わせをしておかねばなりません。
また列車のドアも地域によっては半自動でしか開閉しないこともあるので、全自動に慣れてる場合は特に注意を要します。
こんなに改札がありますが18きっぷで出れるのは一番左端の有人改札だけです。案の定大混雑…。大ターミナル駅では改札の出入りが不便な18きっぷです。
出典:https://blog.esupi.jp/entry/16/4/18kippu-Nagoya-3
浜松町駅の次ぎの駅で有る天王洲アイル駅迄の普通運賃は大人200円に対し子供は半額の100円です。
一方ICカード運賃の場合には大人195円に対し子供は97円となり、ICカードを使った運賃の方が安い設定になっております。
出典:https://www.new-skyliner.jp/tokyo-monorail/
まとめ
鉄道といってもその輸送目的や地域事情や歴史的背景などによるために、建設規格も営業取り扱いは各社各路線によって異なります。
そのため他所の路線を利用する場合は、これらの事情を理解しておく必要があります。
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